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フェイスマスクの形状・容量・枚数はどう選ぶ?売れる商品企画の考え方とOEM設計の重要ポイント
フェイスマスクは今、「特別な日のスペシャルケア」から「毎日使うデイリーケア」へと、その役割を大きく変えました。この変化は一見、市場の拡大を意味しているようですが、ブランドオーナーや商品企画の担当者にとっては、新たな課題が生まれています。毎日使うようになった消費者が最初に考えるのは「続けられる価格なのか」という現実的な問題です。同時に「飽きが来ないか」「肌に刺激を感じないか」といった、継続使用を前提とした視点も必然的に出てきます。かつての「最高の成分を選ぶ」という足し算の思考から、「必要な機能を最適なバランスで組み合わせる」という引き算の思考へのシフトが求められているのです。
フェイスマスクの形状・容量・枚数選びの成功は、「ターゲットの生活シーン」「ユーザーの購買心理」「シート素材と美容液の調和」の3つが揃って初めて実現します。つまり、単に「売れそうな成分を入れる」「話題のシート素材を使う」といった表面的なアプローチでは足りないということです。デイリーケア時代における消費者の本質的な問いに真摯に向き合い、フェイスマスクを構成する「形状」「素材」「美容液」「パッケージ」が一つの方向を向いている状態を作ることが、市場で生き残る製品の条件なのです。
本記事では、新規参入を検討されている方にも、既存製品をリニューアルしたいと考えている方にも役立つ、実務的で具体的な商品企画の考え方をお伝えします。売場観察から試作、OEMメーカー選定まで、売れるフェイスマスクを生み出すための9つのステップと、失敗しないための5つの基準を通じて、あなたのブランドが市場で確実に支持される製品を作り上げるための知見を提供します。
フェイスマスク市場の現状:デイリーケア化と商品企画の重要性
フェイスマスク市場は大きく変わりました。かつて週末や特別な日のスペシャルケアだったフェイスマスクが、今では「毎日使うデイリーケア」として定着しているのです。朝の洗顔後、夜のお風呂上がり、そうした日常のスキンケアの一部として、多くの人がフェイスマスクを取り入れるようになってきました。
この変化は一見、市場の拡大を意味しているように見えます。実際、売上規模も商品の種類も増えています。しかし、ブランドオーナーや商品企画の担当者にとっては、新たな課題が生まれました。デイリーケア化によって、消費者の「求めるもの」が根本的に変わってしまったのです。
消費者ニーズの変化:スペシャルケアからデイリーケアへ
スペシャルケアの時代、消費者は「高い効果」や「贅沢な使用感」を重視していました。週に1~2回だけ使う製品だからこそ、シートの素材にこだわり、成分を贅沢に配合し、価格が高くてもかまわない、そういった考え方が一般的でした。
しかし、毎日使うとなると話は別です。消費者が最初に考えるのは「続けられる価格なのか」という現実的な問題です。同時に「毎日使っていて飽きが来ないか」「肌に刺激を感じないか」といった、継続使用を前提とした視点が必ず出てきます。くどい使用感では毎日は使えません。高い効果を謳いながらも、肌への負担が大きければ敬遠されます。
商品企画の思考転換:足し算から引き算へ
つまり、商品企画の優先順位そのものが変わってしまったのです。かつての「最高の成分を選ぶ」という足し算の思考から、「必要な機能を最適なバランスで組み合わせる」という引き算の思考へのシフトが求められるようになりました。
このシフトに対応するには、単に「売れそうな成分を選ぶ」「話題のシート素材を採用する」といった表面的なアプローチでは足りません。本当に必要なのは、デイリーケア時代の消費者の心理を理解し、シート・美容液・パッケージという三つの要素がどう組み合わさるべきかを、冷静に設計することなのです。
変わらない本質と時代のサイクル
市場のトレンド成分は常に移り変わります。新しい美容成分が登場し、一時的な流行が生まれ、やがて定番化するか消えていくか、そうしたサイクルは繰り返されます。しかし「毎日使えるのか」「続けたくなるのか」という消費者の本質的な問いは変わりません。
この記事では、そうしたデイリーケア時代における商品企画の考え方を、具体的なステップと実務知見でお伝えしていきます。新規参入を検討されている方にも、既存製品をリニューアルしたいと考えている方にも、参考になる内容をご紹介しますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
ターゲットと使用シーンで決まる!「枚数・容量」の最適な選び方

フェイスマスクの商品企画で最初に直面する判断が「何枚入りにするか」という選択です。この決定は、単なるパッケージサイズの問題ではなく、ターゲットユーザーの生活シーンや購買心理、そして長期的なブランド展開にまで影響を及ぼす重要な選択肢なのです。
フェイスマスクの3つのタイプと市場ポジション
市場を見渡すと、フェイスマスクは大きく3つのタイプに分けられます。1枚ずつ個別包装された個包装タイプ、7枚から10枚が入った中容量タイプ、そして28枚以上が入った大容量タイプです。それぞれが異なるターゲットと使用シーンを想定しており、どれを選ぶかでブランドの立ち位置が決まります。
個包装タイプ:ギフトとスペシャルケア向け
個包装タイプは、ギフトとしての利用やスペシャルケア、あるいは持ち運びの利便性を重視するユーザーに適しています。1枚単位での販売価格は高くなりますが、高級感を演出でき、特別な夜のご褒美ケアとしてのポジショニングが可能です。初めてそのブランドを試したいというユーザーの心理にも応えやすいタイプといえます。
中容量タイプ:お試しから定期購入へ
中容量タイプは戦略的に重要な位置付けです。7枚から10枚であれば、毎日使用で1週間から10日程度で使い切ります。この期間は「お試し期間」としても機能しますし、「定期的に購入する習慣」を作るのに最適な枚数です。実際の市場では、競合製品も多く存在しますが、だからこそ市場での反応を見るための最初のステップとして適しています。新規ブランドがまずこのサイズからスタートすれば、大きな在庫リスクを抱えることなく、消費者の声を聞くことができるのです。
大容量タイプ:毎日使いの本命
大容量タイプは毎日使いの本命です。30枚近くの枚数があれば、朝晩で使用した場合でも1ヶ月程度は持ちます。1枚当たりの単価は大幅に下がるため、消費者にとって「続けやすい価格」を実現できます。デイリーケアの定着により、このタイプへの需要は確実に増えていますし、継続購入が見込める優良顧客を作るにはこのサイズが有効です。
大容量タイプ選択時の重要な注意点
ただし、ここで注意が必要です。単に「多く入れば安くなる」という発想だけでは、ユーザーの満足度は高まりません。大容量タイプを選ぶなら、同時に「最後の1枚まで品質が劣化しない設計」が求められます。毎日開け閉めされるため、防腐設計も重要になりますし、1枚当たりの美容液の量も最適化する必要があります。あまりに少ないと「液が足りない」と感じられますし、多すぎると液だれが発生し、使用感が悪くなります。
朝と夜の使用シーンへの対応
朝と夜で使用シーンが異なる場合も考慮すべきポイントです。朝に使う場合、化粧をするため、ベタベタした使用感は避けなければなりません。一方、夜間は就寝前のケアとなるため、こってりとした保湿感が求められることが多いです。本来であれば、朝用と夜用で別々の処方にするのが理想ですが、コスト面を考慮すると、朝にも夜にも使える「万能型」で対応することもあります。その場合、あっさりとした使用感でありながら、しっかり保湿を感じられるという難しいバランスを実現する必要があります。
商品企画で求められる総合的なアプローチ
商品企画の段階では、どのシーンで、どのようなユーザーが、どの程度の頻度で使うのかを明確にすることが、最適な枚数を導く基本となります。その上で、パッケージサイズ、美容液の量、防腐設計まで、すべてが調和する仕様を作り込むことが重要なのです。
「形状・素材」の選定基準:肌悩みと密着感を左右する3大要素

フェイスマスクの選び方で見落とされがちなのが、実は「形状と素材」の重要性です。枚数や容量と同じくらい、場合によってはそれ以上に、ユーザーの満足度を左右する要素なのです。同じ成分を配合していても、シートの素材や形状が異なるだけで、肌への浸透感や使用感、さらには密着感まで大きく変わってしまいます。
3つのシート素材とそれぞれの特徴
フェイスマスクのシート素材には、主に3つの選択肢があります。まず一般的な「天然不織布」は、コスト面で優れており、毎日使いのデイリーケア向けに適しています。吸収力が高く、美容液をしっかり保持できるため、シンプルな処方でも効果が感じやすいのが特徴です。
次に「バイオセルロース」は、より高級感を求めるユーザーに適しています。肌への密着性が非常に高く、浸透感も優れているため、特別なケアや肌悩みが深い層向けの製品に向いています。ただし単価が高くなるため、価格戦略も考慮して選定する必要があります。
そして「ハイドロゲル」は、とろみのある美容液を使用する場合に活躍します。水分を大量に含むことができ、液だれしにくく、ぷるぷるとした使用感が特徴です。特に集中保湿やスペシャルケア向けの製品に適しており、見た目の高級感も演出できます。
3つの形状パターンの選定ポイント
形状についても同様に、通常型、セパレート型、部分タイプなどの選択肢があります。使用する部位や目的、ターゲット層に合わせて、使いやすさや密着感を確認しながら選定することが大切です。
「通常型」は、1枚のシートで顔全体を覆う一般的な形状です。目・鼻・口の位置に合わせて開口部が設けられており、デイリーケアから特別な日のケアまで、さまざまな商品企画で検討できます。シートの大きさや開口位置によってフィット感が変わるため、試作品で確認することが重要です。
「セパレート型」は、シートが上下に分かれた形状です。顔のサイズや輪郭に合わせて、それぞれの位置を調整しやすいのが特徴です。使用者の個人差を踏まえながら、パーツごとの合わせやすさや密着感を確認し、商品コンセプトに合う仕様を検討します。
「部分タイプ」は、目元など、気になる部位に合わせて使用する形状です。顔全体を覆うタイプとは異なり、特定の部位のケアを目的とした商品企画に向いています。使用部位に合ったサイズや形状、肌へのフィット感、取り扱いやすさを確認しながら選定することがポイントです。
美容液の性質との調和が重要
ここで大切なのは、素材と形状が「美容液の性質」と調和しているかという視点です。例えば、さらっとした化粧水タイプの美容液を使う場合、薄くて密着性の高い素材を選ぶことで、肌への浸透感を高めることができます。一方、とろみのある美容液なら、液をしっかり保持できる素材を選び、その代わり形状は標準的なもので問題ありません。
使用シーンに応じた選定
朝用と夜用で使い分ける場合も考慮が必要です。朝は化粧のりを優先するため、あっさりした使用感で密着性が高い素材が理想的です。夜間は保湿を重視するため、こってりとした感触でも構いませんし、むしろ美容液をたっぷり含む素材が好まれます。
肌悩み別の素材選択
肌悩み別の選定方法も重要です。乾燥肌には保湿力が高い素材、敏感肌には低刺激で肌当たりが優しい素材、毛穴やくすみが気になる層には浸透性に優れた素材といったように、悩みに応じた最適な選択があります。
商品企画における最終的な判断
商品企画の段階では、「この成分で何を解決したいのか」「どのユーザーが朝晩どのシーンで使うのか」を明確にした上で、それに最適なシート素材と形状を選定することが基本となります。価格帯やターゲット層との兼ね合いも踏まえ、複数の選択肢を比較検討することで、初めて「売れるフェイスマスク」が誕生するのです。
シート・美容液・パッケージを調和させる商品企画の考え方

フェイスマスクの商品企画で最も難しく、同時に最も重要なのが「シート・美容液・パッケージ」の三要素をいかに調和させるかという課題です。これら三つの要素は独立して存在するのではなく、互いに影響を及ぼし合う関係にあります。どれか一つでも最適でなければ、製品全体のクオリティが低下してしまうのです。
美容液・シート・パッケージの関係性
例えば、最高級の美容液を開発したとしましょう。ヒアルロン酸やセラミド、プラセンタエキスといった有効成分をたっぷり配合し、浸透性も優れている。しかし、そこに合わないシート素材を選んでしまうと、その美容液の良さが十分に活かされません。液を保持できない素材なら、使用中に液が流れてしまいます。逆に液を保持しすぎると、肌への浸透が悪くなるかもしれません。パッケージも然りです。高級な成分を使っているのに、安っぽいパッケージに入っていては、消費者の期待値とズレが生じます。
実は、多くの失敗例がここから生まれます。「話題の成分を入れたい」「高級感のあるデザインにしたい」という思いが先行し、個々の要素にこだわるあまり、全体としのバランスが崩れてしまうのです。あるいは、逆に「コストを抑えたい」という圧力から、三要素すべてを妥協させてしまい、結果として「何も目立たない平凡な製品」になってしまうこともあります。
コンセプト決定の重要性
では、どのように調和させるのが正解なのでしょうか。最初に必要なのは、製品全体を支配する「コンセプト」を明確にすることです。「毎日使える保湿マスク」なのか、「ハリと弾力を目指す集中ケア」なのか、「敏感肌向けの低刺激マスク」なのか。そのコンセプトが決まれば、シート・美容液・パッケージの選定基準が自動的に見えてきます。
コンセプトが「毎日使える保湿」なら、シートは肌当たりが優しく毎日使いに耐える素材を選びます。美容液は高級な有効成分よりも、ヒアルロン酸やセラミドといった定番保湿成分に絞り、処方をシンプルに保ちます。パッケージは大容量で手に取りやすく、デイリー使いに適した印象に整えます。高級感より「毎日のお手入れ」というメッセージを優先します。
一方、コンセプトが「ハリと弾力の集中ケア」なら、シートは密着性に優れたバイオセルロースやハイドロゲルを選択肢に入れます。美容液にはレチノールやビタミンC誘導体、ナイアシンアミドといった目的成分を配合し、処方に奥行きを持たせます。パッケージは個包装で高級感を演出し、「特別なご褒美ケア」というストーリーを伝えます。
引き算の発想と訴求点の明確化
ここで大切なのは「引き算の発想」です。素晴らしい有効成分をたくさん集めることは、料理に例えるなら、高級食材をいくつも詰め込むようなものです。最高級のキャビア、フォアグラ、マグロのトロ、ステーキを全部一皿に盛っても、美味しい料理にはなりません。むしろ味が競い合い、何の味も明確に感じられない状態になってしまいます。同じことがフェイスマスクにも言えるのです。
企画段階では「この製品の一番の訴求点は何か」を厳密に問い直す作業が必要です。その訴求点を最大限活かすために、シート素材は何を選ぶべきか、美容液の処方は何を外すべきか、パッケージはどのトーンで消費者に語りかけるべきか。こうした判断を積み重ねることで、初めて「調和した製品」が誕生するのです。
パッケージデザインと中身との一貫性
また、パッケージデザインにおいても、中身とのズレがないか常に確認することが重要です。高機能な美容液を配合しているのに、子ども向けのポップなデザインでは信頼感が失われます。逆に、シンプルで安定した保湿マスクなのに、派手で高級感のあるパッケージだと、消費者の期待値が上がりすぎて失望につながる可能性があります。
シート・美容液・パッケージの三要素が同じ方向を向いている製品、つまり「調和している製品」だからこそ、ユーザーはその製品の価値を正しく理解し、納得して選び、継続購入する決断をするのです。
コストとリスクを最適化する!パッケージ形態別のメリット・デメリット

フェイスマスクの商品企画において、パッケージ形態の選択はコストに直結する重大な決定です。同時に、それは消費者が製品を手に取った際の第一印象、そして販売チャネルでの競争力をも左右します。主な選択肢と、それぞれのメリット・デメリットを整理することで、自社ブランドに最適な形態が見えてきます。
コスト最優先:チャック付きアルミ袋
最も一般的で、コスト面で優位なのが「チャック付きアルミ袋」です。単価が低く、小ロット対応も比較的容易です。軽量で輸送コストも抑えやすく、初期投資も最小限で済みます。デイリーケア製品の大容量タイプに適した形態といえます。
しかし、デメリットもあります。チャック付きアルミ袋は、どうしても「大量生産品」「リーズナブル」という印象を与えてしまいます。取り出しも少し手間がかかりますし、チャック部分が傷むと液が漏れるリスクもあります。高級感を重視するブランドには不向きな選択肢です。
利便性と見た目を兼ねる:ボックスタイプ
次に「ボックスタイプ(プラスチック容器)」があります。取り出しやすさに優れ、毎日のケアで重宝されます。見た目も整理整頓されており、洗面台に置いてもスッキリとした印象を与えます。個包装タイプをボックスに詰めることで、高級感と利便性を両立させることもできます。
ただし、このタイプは流通や保管時のコスト負担が大きくなります。容器そのものの単価がアルミ袋より高く、かさばるため輸送効率も悪化します。また、ボックス内の湿度管理が重要になり、長期保管時の品質劣化リスクも増します。新規ブランドの初期段階では、在庫リスクが大きくなる可能性があります。
プレミアム戦略に適した:化粧箱入り個包装
「化粧箱入り個包装」は、プレミアム路線やギフト用途に適しています。1枚ずつ個別包装された製品を化粧箱に詰めることで、高級感と特別感を最大限に演出できます。ギフトシーズンの販売やオンラインショップでの訴求力も高くなります。
しかし、単価は大幅に上昇します。化粧箱の企画・製作費、個包装の手間、梱包コストなど、あらゆる工程でコストが積み重なります。少量ロットでは単価が跳ね上がるため、ある程度の販売見込みがなければ採算が取れません。
見落としがちな「隠れたコスト」
これらの形態を選定する際、見落としがちな「隠れたコスト」があります。例えば、アルミ袋を選んだとしても、ロット数によって単価は大きく変動します。3000枚と30000枚では、1枚あたりの単価が2倍以上違う可能性があります。またデジタル印刷を選ぶか、あらかじめ印刷されたものを購入するかでも、単価と納期が変わります。
初期投資削減の落とし穴
初期投資を抑えたい新規ブランドの場合、デジタル印刷やラベル貼りという選択肢もあります。既製品の無地アルミ袋にデジタル印刷を施したり、白いラベルを貼ったりすることで、版代を削減できます。しかし、この手法にも落とし穴があります。単価が上昇してしまうため、大ロット化時の価格競争力が失われます。また、意匠性も劣るため、市場での差別化が難しくなります。
販売戦略とパッケージ形態の統合
大切なのは、いつどのような販売チャネルで売るのかを明確にすることです。ドラッグストアでの大量販売を目指すならアルミ袋、自社ECサイトでプレミアム路線を狙うなら化粧箱入り個包装、という具合に、販売戦略とパッケージ形態を合わせることで、初めてコスト効率と市場競争力を両立させることができるのです。
商品化を成功させるための具体的な9ステップ

フェイスマスクの商品化を成功させるには、綿密なステップを踏むことが不可欠です。多くの新規参入者が失敗するのは、机上の空論だけで企画を進め、市場との接点を持たないまま製造に進んでしまうからです。ここでは、実際に売れる製品を生み出すための9つのステップを、順序立てて解説します。
売場観察
まず何よりも重要なのが、実際の売場を見ることです。ドラッグストアやスーパー、オンラインショップなど、ターゲットユーザーが製品を選ぶ場所に足を運びます。ここで確認すべきは、売れている製品の価格帯、枚数、パッケージデザイン、棚での見え方です。また、競合がどのような訴求文句を使っているか、どのような層が手に取っているかも観察します。この情報なしに企画を始めるのは、地図を持たずに旅に出るようなものです。
実体験(購入・使用)
次に、売れている製品を実際に購入して、自分で使ってみます。パッケージを開けた感覚、シートの手触り、液の量、使用感、香り、肌への効果まで、すべてを体験することが大切です。「なぜこの製品は売れているのか」という仮説を、自らの体験を通じて検証します。
ターゲット設定
売場観察と実体験から得た情報をもとに、仮のターゲット像を作ります。20代の会社員女性なのか、40代の専業主婦なのか。朝のメイク前に使うのか、夜のスペシャルケアなのか。この時点ではあくまで「仮」で構いません。重要なのは、漠然とした「女性全般」ではなく、できるだけ具体的なペルソナを描くことです。
価格・ロット・販売チャネルの仮決め
ターゲットが決まれば、その層が購入可能な価格帯が見えてきます。価格が決まれば、おおよその利益率を考慮して、必要なロット数が算出できます。また、どこで売るのか(オンライン、ドラッグストア、百貨店など)も同時に検討します。これらが決まらないと、OEMメーカーへの相談も精度を欠きます。
美容液の処方検討
「何を解決したいのか」を明確にした上で、必要な有効成分を選定します。配合したい成分だけでなく、配合したくない成分(フリー項目)も決めます。例えば「パラベンフリー」「アルコールフリー」といった項目が、ターゲットにとって重要な訴求ポイントなのか判断します。
シート素材・形状の選定
ステップ5で決めた美容液の性質に合わせて、最適なシート素材と形状を選びます。さらっとした化粧水タイプなのか、とろみのある美容液タイプなのかで、シート選びは変わります。
パッケージデザイン・訴求文句の作成
中身の特徴を正確に、かつ魅力的に伝えるデザインと文言を考えます。この際、薬機法への配慮を忘れてはいけません。「シワが改善される」という表現は医学的な効能を謳っているため使用できませんが、「ハリを目指す」という表現なら可能です。
OEMメーカーへの相談と試作
ここまでの情報を整理して、OEMメーカーに相談します。ターゲット、価格、成分、シート、パッケージまで、できるだけ詳しく伝えることで、より精度の高い提案が返ってきます。試作品を手に取り、実際に使って、最終調整を行います。
品質試験と発注
試作が決定したら、安定性試験など必要な品質試験を実施します。問題がなければ、正式に発注します。企画から納品まで、通常は5~6ヶ月を見込んでおくと良いでしょう。
これら9つのステップを踏むことで、単なる「製造委託」ではなく、市場に受け入れられる「売れる商品」が完成するのです。
失敗しないためのOEMメーカー選定5つの基準
フェイスマスクのOEM製造を委託するメーカー選びは、製品の成功を大きく左右する重大な決定です。適切なパートナーを選べば、市場で支持される製品が生まれます。一方、選定を誤れば、品質問題やスケジュール遅延、最終的には消費者からの信頼喪失につながります。ここでは、失敗しないためのOEMメーカー選定における5つの基準を解説します。
品質管理体制がしっかり構築されているかを確認する
最も重要な基準は、品質管理体制がしっかり構築されているかです。具体的には以下の3つの段階をチェックしましょう。
1つ目は「仕様決定前の作り込み」です。提案された仕様に対して、製造上のリスクを想定し、事前に対策を講じているか。2つ目は「原材料の厳格な検査」です。納品される原料や資材が、指定した品質基準を満たしているかを丁寧にチェックしているか。3つ目は「製造中及び製造後の検品」です。特に注目すべきは、全数検品を人の手で実施しているかどうかです。自動機械だけに頼るメーカーより、人による目視確認を重視するメーカーを選ぶことをお勧めします。
小ロット対応の柔軟性を備えているか
新規ブランドやテスト販売の段階では、大ロット製造は在庫リスクが大きすぎます。3000枚程度から対応できるメーカーを探すことが重要です。同時に、小ロットでも単価を過度に上げないメーカーを選びましょう。また、ロット数の増加に伴う単価低下のシミュレーション情報を提供してくれるメーカーなら、将来の成長を見据えた計画が立てやすくなります。
提案力と市場実績が豊富か
言われたことをそのまま製造するだけでなく、市場トレンドや技術的背景から一歩踏み込んだ提案ができるメーカーを選びましょう。「このターゲット層には、この成分とシート素材の組み合わせがお勧めです」といったように、経験と知見に基づいたアドバイスが得られるかが重要です。
また、製造実績も大きなポイントです。数百種類以上のフェイスマスク開発経験があれば、過去の類似製品での知見を活かし、トラブル未然防止が期待できます。10年以上売れ続けるロングセラー製品の開発実績があれば、一時的な流行に流されない「飽きが来ない設計」のノウハウも持っているはずです。
一貫生産体制が整備されているか
美容液の処方開発から、シート素材の調達、充填、検品、出荷まで、すべてをワンストップで対応できる体制が理想的です。複数の協力工場に分散すると、品質管理が複雑になり、スケジュール調整も難しくなります。一貫生産なら責任の所在も明確で、問題が発生した際の対応も迅速です。
誠実な対応とコミュニケーション能力を備えているか
最後に、これまでの基準と同じくらい大切なのが「人間関係」です。質問に対して丁寧に答えてくれるか、納期の約束を守るか、問題が発生した際に誠実に対応するかといった基本的な信頼関係が構築できるかどうかを見極めることが重要です。特に薬機法に関する相談時に、「これは可能です、これは不可です」と明確に答えてくれるメーカーは信頼できます。曖昧な返答をするメーカーは避けましょう。
フェイスマスク市場は競争が激しく、消費者の目も厳しくなっています。これら5つの基準を満たすOEMメーカーをパートナーに選ぶことで、市場で生き残る製品づくりが実現するのです。
持続可能なブランド構築:トレンド成分と薬機法への配慮
フェイスマスク市場では、次々と新しい成分がもてはやされます。ビタミンC誘導体、レチノール、ナイアシンアミド、ツボクサエキス。話題性の高い成分を採用すれば、一時的な販売ブーストが期待できます。しかし、ブランドを10年単位で成長させたいなら、トレンド成分への追従だけでは足りません。
ブランドの立ち位置を最初に決める
大切なのは「ブランドとしてどのような立ち位置を目指すのか」を最初に決めることです。一時的な流行に乗って売上を最大化したいのか、それとも長く愛され続けるロングセラーを構築したいのか。この選択によって、成分戦略は大きく変わります。
ロングセラー構築のための成分戦略
ロングセラーを目指す場合、基本となるのはヒアルロン酸やセラミドといった「定番保湿成分」です。これらは流行に左右されず、消費者から常に信頼を得ています。そこに、時代に応じたトレンド成分をプラスアルファとして組み込む戦略が有効です。例えば「セラミドをベースに、今話題のビタミンC誘導体も配合」といったアプローチなら、安定性と話題性を両立させることができます。
薬機法への配慮と表現規制の理解
同時に、薬機法への配慮も欠かせません。化粧品には広告表現に厳しい規制があります。「シワが改善される」という医学的な効能は謳えません。一方「ハリを目指す」「つやのある肌を目指す」といった表現は可能です。この違いを正確に理解し、OEMメーカーや広告担当者と共有することが重要です。
新成分採用時の安全性確認
新成分を配合する場合は、その有効性や安全性に関する根拠資料の確認も忘れずに。単に「話題だから」という理由で採用すると、後々クレームやトラブルに発展する可能性があります。
持続可能なブランド成長への道
ブランドとしての軸足を保ちながら、市場の変化に柔軟に対応する。その結果、消費者からの支持が積み重なり、本当の意味で「持続可能なブランド」へと成長していくのです。
有限会社SPCの実績と強み

有限会社SPCは、フェイスマスクを中心とした化粧品のOEM・ODM製造を手がけ、開発実績6,000件以上、フェイスマスクの製造実績35億枚以上を積み重ねてきました。
長年にわたり培ってきた製造技術とノウハウを生かし、商品企画・処方開発から資材選定、製造、検査、出荷までを一貫して自社で対応しています。
また、ISO9001認証を取得した国内工場にて品質管理体制を整え、安定した品質の商品を継続的に製造できる環境を構築しています。
豊富な製造実績をもとに、商品のコンセプトやターゲット、販売方法までを踏まえながら、ブランドごとのご要望に合わせたフェイスマスクづくりをサポートします。
フェイスマスクのOEM・ODMならSPCへ
「オリジナルのフェイスマスクをつくりたい」「どのようなシートや美容液成分を選べばよいかわからない」といった段階からでも、まずはお気軽にご相談ください。
SPCでは、商品コンセプトの整理からシート素材・美容液処方・パッケージの選定、製造・納品まで、フェイスマスクOEM・ODMに必要な工程を一貫してサポートしています。
また、国内向けの商品開発だけでなく、海外展開にも対応しています。海外進出に必要となる各種資料の作成についてもサポートしておりますので、海外市場への展開をご検討の場合もお気軽にお申し付けください。
これまでの豊富な開発・製造実績と、市場を見据えた商品提案力を生かし、「つくる」だけではなく、「選ばれる商品づくり」まで考えたOEM・ODMをご提案します。
初めて化粧品OEMを検討される企業様から、既存商品のリニューアル、新シリーズの開発、海外展開をご検討されているブランド様まで、フェイスマスクの商品化なら有限会社SPCへぜひご相談ください。

